2012年12月21日金曜日

アラビア書道の魅力〜佐川信子アラビア書道展


今年、旅行で行ったイスタンブールで、アラビア書道の魅力に取り憑かれた。

折しも、六本木にあるサウジアラビア大使館で、佐川信子 第4回アラビア書道展、が開催されていたので、訪れてみた。

大使館ということもあり、空港にあるような身体検査機を通り、携帯電話を入り口で預け、ようやく敷地に入ることが許された。

絨毯が厚く敷かれた大広間のような所で、その展覧会は行われていた。

イスラム教では、偶像崇拝が禁止され、そのせいか、文字を美しく書くことが伝統的に行われてきた。

書かれているのは、コーランの言葉、アラブの格言、詩人の言葉など。

それを、丸い形や、四角い方に書いてみたり、一部の文字を大きくあるいは小さくしたりして、文字だけで、まるで絵画のように豊かな表現がされている。

日本の書を取り入れたり、字の形を動物のようにしたり、様々な造形上の工夫がされている。

会場にいた関係者の人が、懇切丁寧に、いろいろと解説してくれた。また、作者の佐川信子氏とも、言葉を交わすことが出来た。

文字を書くペンは、日本の毛筆とは違い、細い木を削って出来ている。描く文字の太さに合わせて、自ら様々なペンを作っているようで、会場にもそうしたペンが、美しいペン箱とともに展示されていた。

小規模ながら、実に印象に深い展覧会だった。

そして、ますますアラビア書道の魅力にはまってしまった自分を発見した。

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