2012年9月22日土曜日

生きるための家とはどんなものだろうか?

東京都美術館のリニューアルを記念して、「Art&Life: 生きるための家」展が開催された。

同じくリニューアル記念として、マウリッツハイス美術館が開催されていた。こちらは、フェルメールの真珠の首飾りの少女が展示されているとあって、1時間待ちほどの行列ができていた。

対する「Art&Life: 生きるための家」展は、それなりに来場者はいたが、全体的にまばら。

若き建築家の159点の応募作の中から、39点の作品が、審査を受けて、模型として展示されていた。最優秀賞の作品は、会場の入り口に、実物大の模型で展示された。

この展覧会の企画中に、東日本大震災が発生した。応募者も、それを審査する側も、当然のことながら、それを大きく意識したことだろう。


最優秀賞の作品、山田妙子の家族の生きるための家。


sky | studio の階段でつくる家。


marikoabe Unfolded Houses-for architectural space


山田健太郎のloop。


竹田和行の吹き抜けのある共同生活。


中園昌志の十字柱の家。


加藤祐樹のShell Shelter。


大橋彰太の暮らし続けられる家。


山本悠介の Forest × House。


坂本尚朗、村上勇太、辺見英俊の一本の大きな木の中に彫りながら棲む。


秦彩菜の集合しようとする住宅。


宍戸香織の生きているちから。


太田絢子のつみきの家。


斧田裕太の遺る家。

若き建築家の作品ということもあり、コンセプト優先のもの、実用的な物など、様々な建築の模型が会場に溢れていて、学園祭のような、わくわくする気持ちになった。

はっきりいって、これらの作品の多くは、仮に実際つくられたとしても、人が長く住む家にはならないだろう。

しかし、1つ1つの作品は、それを目にする人に対して、”あなたにとって家とは何ですか?”という質問を、静かに問い続けていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿