入場が無料ということもあり、学生や若者、スーツ姿のサラリーマンなど、様々な人々が会場を訪れていた。
展示スペースは、4つのコーナー、アート部門、エンターテイメント部門、マンガ部門、アニメーション部門に別れている。
アート部門の大賞は、スイスのCod.ActのPendulum Choir。男性のコーラスグループが、鉄の棒のような物の先に固定され、歌に合わせて、ゆっくりと振り回されている。
何が言いたいわけではなく、ただ、インパクトのある映像表現。ビジュアルアートの特質をよく表している。
三上晴子の欲望のコード。人がカメラの近くによると、センサーがそれを捉え、人の動きに合わせて、カメラが追尾し、その映像を撮影する。その映像が、地球のような球体の画面に映される。
震災をテーマにした作品も、何点か目についた。これは、佐野友紀のほんの一片。震災で発生した瓦礫を、写真にとったうえで、彩色した作品。
圧倒的な力を持っている作品。何の説明も必要としない。
こんな時代だからこそ、ペン一本で世界を表現しようとするマンガには、存在感がある。
最後は、アニメーション部門。大賞は、大友克洋の火要鎮。
会場には、モンキーパンチのルパン3世や、宮沢賢治の童話を映像化した、グスコーブドリの伝記、などのお馴染みの作品も並ぶ。
他のアート展のような堅苦しさもなく、会社帰りや昼休みに気軽に楽しめる内容だった。
何となく、若手の登竜門のようなイメージをこれまで持っていたが、大賞の受賞者をみると、そうではないようだが、何となく、納得のいかない思いも、心に残った。
新国立美術館の会場以外にも、いくつかのサテライト会場があり、関連するイベントを行っていた。
これは、東京ミッドタウン。”あなたは六本木をどうデザイン&アートの街にしますか?”というアンケートを実施していた。
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