東京国立博物館で開催されていた北京故宮博物院200選を見た。
この展覧会の目玉は、清明上河図。初めての海外貸し出しとなった中国の至宝。国内でも展示の機会は限られており、香港で展示した際は、5〜6時間待ちの列ができたという。
私が行ったときは、200分待ちだった。
列の向こうに、初めて目にした印象は、”黒くて長い巻物がある、よくわからない。”というものだった。次第に近づき、ガラス越しに覗き込むと、そこに細かい筆で描かれた、川沿いの人々との賑わいが現れてきた。
とにかく、細かい。よくぞ、と呆れるほどに細かく、人々が街並が描かれている。これは、美術と言うよりは芸術だ。まさに、芸、だ。人々の表情、屋根の瓦の一枚一枚、藁葺き屋根のその藁の一本一本までが描かれている。
始めは、白黒の絵のように見えたが、よーく見ると、完成当初は、鮮やかなカラーで彩られていたことがよくわかる。900年の数奇な運命の中で、その色は次第に褪せていったのだろう。
そもそも、作者や描かれた背景も、現在考えられていることが真実であるという確証はない。何度も宮廷外に持ち出され、前世紀に発見されたことが、まるで奇跡ともいわれる。あまりに有名であるため、その模写作品が世界中に50以上もあるという。
作品自体はもとより、そうしたエピソードが、この作品を、特別なものにしている。この作品は、見て終わり、という性格のものではない。見たときから、見た人の中で、何かが始まる。そんな奇妙な作品なのだ。
I saw one of best Chinese art works "Along the River During the Qingming Festival" at the exhibition of Tokyo National Museum. It is first time that the painting is presented outside of China.
The painting was drawn around 900 years back. It was colorful at that time but now I need to see carefully to find some color in it. Almost color has gone in 900 years.
But I can enjoyed the painter's unbelievable technic so much. The size of painting is 24cm * 5m. 550 peoples, 100 houses and 50 boats is drawn in the painting. The thin of the line is just like a hair.
There are around 50 copies of the painting because it was well known as a masterpiece too much. The painting was beyond just a art works and become a legend.
北京故宮博物院200選の特設ページ
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