2012年3月27日火曜日

田中敦子、アイオー、福島秀子・・・アート盛りだくさん、刺激的


東京都現代美術館で開催されていた、田中敦子ーアート・オブ・コネクティング、アイオー ふたたび虹のかなたに、特別展示ー福島秀子のそれぞれの展覧会を見た。

田中敦子は、1954年に結成された”具体”という芸術家集団で主要メンバーとして活躍していた。

会場には、カラフルな点と線で構成される田中の作品が、整然と並べられていた。


アイオー(実際は漢字なのだが、変換で表示されないのでカタカナで記述する)は、虹、レインボーを様々な形で表現することで知られている。

ニューヨークにわたり、身の回りに溢れる様々な個性的なアーティストに囲まれ、その中でこのアイデアを思いついたのだろう。

アイオーは、オノヨーコらとともに、フルクサスのメンバーとして活躍していた。当時のパフォーマンスの写真が展示されていた。まるで、大学の学園祭でワイワイガヤガヤやっている感じ。今のアーティストは、ちょっと大人しくなったのだろうか・・・


観光地の記念撮影のように、ここで撮影が可能。美術の展覧会では珍しい。でも、記念写真を撮っている人は見かけなかった・・・

部屋いっぱいに、虹でえがかれた様々な絵が並ぶと壮観。特に目についたのは、花札に描かれた絵柄を並べて、屏風にした作品。


常設展示の会場では、福島秀子の作品を中心に、1950年代に活動した、実験工房た具体美術協会の作品が、展示されていた。

実験工房には、作曲家の武満徹らも参加していた。様々なジャンルのアーティスト達が集まり、前衛的な芸術活動を展開した。

アンフォルメルを主導していたミシェル・タピエは、福島秀子の作品に注目し、直接、彼女のアトリエを訪れたという。


屋外の展示場には、トランスゾーラー+近藤哲雄による、Couldscapesも展示されていた。左上にある箱の内部は、そのちょうど中間の部分に、雲が作られている。

階段を上ることで、地上から雲を突き抜けて、雲の上に出るような感覚が味わえる。

時代の違う、いろいろなアーティスト、アート集団の作品が、一度に鑑賞でき、とても刺激的な時間を過ごすことができた。

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