2012年3月25日日曜日

法隆寺あるいは聖徳太子を慕う風景


日本橋高島屋で、法隆寺展が開催された。

創建あるいは再検討寺の古い瓦屋根。聖徳太子をかたどった仏像、絵画。法隆寺ゆかりの品々などが展示されていた。

それらの作品をみると、どうやら、聖徳太子を敬う人たちは、聖徳太子と仏陀そのものを重ねてイメージしているように見える。

聖徳太子が書いたと言われる、三経義疏。そのうち、維摩経義疏の写本が展示されていた。本当に聖徳太子が書いたかどうかは、諸説があるようだが、日本に仏教が伝わった時代の息吹を残した書物であることは間違いない。

今年2012年は、聖徳太子が亡くなってから1390年目にあたる。

聖徳太子は、天皇家の一員として、当時の政治にも深く関わっていた。有力な政治家、蘇我馬子のブレーンのような存在になり、実際の先頭にも加わった可能性もある。

今日では、宗教的なイメージが強く漂うが、本当の姿は、もっと泥臭い、人間味に溢れた人物だったのかもしれない。

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