長谷川等伯というと、ぼんやりとしたタッチの”松林図”が有名だが、この展覧会では、等伯の別な側面を十分に味わえた。
等伯は、当時の主流は狩野派に対抗して長谷川派という絵師集団を率いていた。武士や貴族の幅広い要求に応えるために、狩野派のように、多彩な作品を作成していた。
等伯は、1539年に今の石川県の七尾市という地方の町に生まれながら、やがて京都にのぼり、当時を代表する絵師となった。彼の実力ゆえに、なしえたことなのだろうが、当時の日本の状況も反映しているように思える。
竹虎図屏風。2匹の虎が竹とともに描かれている。等伯は、おそらく実際の虎を見たことはなかっただろう。これは、どうみても、猫を見て描いたに違いない。今日の私たちからみると、微笑んでしまうような絵だが、当時はこれが虎のイメージだったのだろう。
等伯が影響を受けたという牧谿の、平沙落雁図と鳥図。屏風絵と比べると、実に小さな絵だが、その存在感は、等伯はもとより、狩野派の絵を完全に圧していた。落雁が、薄い墨で細かく描かれている。それは、雁というより、への字が横に並んでいるだけだが、その抽象的な描き方が、逆に雁の様子をよく表している。
鳥図は、1匹の鳥が絵だに止まって、左上を向いているだけの絵だ。しかし、その鳥の存在感が素晴らしい。鳥の眼は、何の迷いもなく、ただ虚空を見つめている。というより、彼の世界を見据えている、といった方がいいかもしれない。
それは、鳥ではなく、牧谿自身の、あるいは、それをも超えた、存在というものの、あるべき姿のように見えてくる。
等伯が、おそらく実現したかった世界がそこにある。
Hasegawa Tohaku was a painter in early 17th century. He was a rival of Kano party which dominated the art market at that age. He was born in local village of north Japan and come to Kyoto after 30 year old.
Mokkei is a chinese painter. Tohaku respected him so much. I saw his paintings, "wild gooses" and "a bird". The bird in his painting is not just a bird but a symbol of existing.
Tohaku painted 2 tigers in his paintings. The tigers is just like cats. Maybe he had not seen actual tigers and he painted them by seeing cats around him.
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